知能検査(WAIS)や心理検査(MSPA)を受ける意味【体験談】

今回記事の対象

・自分は発達障害だと思うが、病院・クリニックに行く必要はあるのか迷っている人
・心理検査や知能検査などを受けたことがないが興味のある人

大人の発達障害の診断を受けるために、参考材料として心理検査や知能検査を受けると思います。

必ずしも「この検査を受ければ発達障害かどうかわかる!」というものはありません。

あくまで参考なのです。定番なのがWAIS-Ⅳですが無論、他の検査で診断がついた方もいるでしょう。

特性を自覚していれば、病院・クリニックに行く必要や検査を受ける意味はない?

自分の特性などを客観的に評価、見てもらうことに意味はあります。重度の自覚があるなら診断を受けることで補助制度を利用した方がいいです。

検査を受ければ、検査結果を紙でもらえます。※病院・クリニックによります。

精神的なものは目に見えずらいので、目に見えるものがほしいというならありです。

病院・クリニックに行くということは、目的がある程度決まっていると思います。

・とにかく証明書、診断書がほしい。
・診断を貰うことで第三者に認められたい。
・診断が貰えるからどうかはともかく、知能検査に興味がある等。

ASDである私が受けた検査は、WAIS-ⅣとMSPA(エムスパ)です。

目次

受ける意味

・自分の特性を客観的に見てもらえる
・得意・不得意なことがわかる
・重度の場合は補助を受けたほうがいい

自分の特性を客観的に見てもらえる

人はなかなか自分のことを客観的に見ることができません。

自己評価と他者評価が全く違う可能性があるということです。

あまりに違うと他者とうまくかみ合わない原因につながります。

それを検査で心理士などの専門家に確かめてもらうというのは大いに貴重な情報です。

完全に行き詰って身動きできない人ほど検査を受けることに意味を見出しやすいと思います。

得意・不得意なことがわかる

これはWAIS知能検査の方です。MSPAは用途が違います。

検査で自分の得意・不得意がわかることは、自己分析に繋がります。

単純に自分のことを知っておいて損はないでしょう。

結果が予想通りだったり、もしかすると意外だったりすることもあります。

重要なのは検査を受けることそのものでなく、検査結果で自分に関する情報を増やすことです。

情報が増えていけば、自分の行動の選択肢も増えます。

補助を受けたほうがいい

障害者手帳や障害年金が気になる方です。この理由に行きついた方は仕事通り越して、日常生活に支障があるタイプだと思われます。

上記の補助は初診日から〇ヶ月経過後などの申請条件がありますが、選択肢に入れておくこと自体はありです。

「普通の人になりきる」ことを諦められるなら、利用できる補助などは遠慮なく申請してみた方がいいです。

障害者手帳を他者に公開するかどうかは任意で、義務ではありません。

公開せずに働くことも可能です。

WAIS-Ⅳをざっくり紹介

発達障害の検査でWAISは割とよく聞いたりするかもしれません。

発達障害疑惑の方は高確率でこの検査を受けると思います。ⅣではなくWAIS-Ⅲで受けたという方もいるでしょう。

この検査を受けると、全検査IQ、言語理解、知覚推理、ワーキングメモリー、処理速度がわかります。

もう少し砕けた言葉で言うと、自分の特性の得意、不得意がわかります。

検査時間は二時間~三時間。心理士と一対一で行われました。

文章のみで結果が渡されることもあればグラフなど図で渡されることもあるなど、結果の表記方法は病院によって異なります。

要約すると、

言語理解・・・言葉の理解や表現
知覚推理・・・目で見た情報の理解や推理
ワーキングメモリー・・・耳から得た情報の記憶や処理
処理速度・・・目で見た情報の処理や識別

がどれくらいなのかが検査でわかります。

知能検査はIQを図るものなのでパズルなどの形式での検査が行われます。自分の特性を知りたい人向けです。

MSPAをざっくり紹介

MSPA(エムスパ)と呼びます。意外とこちらは知らない方が多いかもしれません。こちらは知能ではなく心理検査の部類に入ります。

知能を図る目的ではないので「あなたは~する傾向がありますか?」のような一問一答形式です。

検査時間は一時間程度。WAISと同じく心理士と一対一で行われました。

この検査を受けると、発達障害の特性の程度=要支援度がレーダーチャートでわかります。

意訳すると、要支援度=第三者から見た当事者の困り度がわかります。

WAISは細かい検査を除けばおおまかに5項目に対して、MSPAは14項目で結果表示されます。

点線が標準、基準値です。値が大きいものほどその項目に困りごとがあるということです。

私の場合「コミュニケーション」「集団適応力」「共感性」が基準値飛びぬけているのでまさにASDという感じです。

ほころび

多動性や不注意、衝動性でグラフが飛びぬけてたらADHDと判定されるでしょう

こちらは検査を受ける前に、事前アンケートを当事者+当事者と関わりがある者(親など)で記入する必要があります。

幼少期の情報を記載箇所があるため、母子手帳などが必要になります。

事前アンケートは当事者と関わりがある者(親など)に協力を必要としますが、当日の検査は当事者のみで実施します。

最後に

発達障害の診断を受けるために、どの検査をするかは病院・クリニックによって異なります。

今回私が体験したWAISやMSPA以外の検査ももちろんあるでしょう。

全ての方がWAISを受けるとは限りません。MSPAで診断を貰えるとも限りません。

あくまで参考なのです。

しかし参考でも、それはれっきとした専門家から見た自分自身に関する情報なのです。

これを貴重な情報ととるか、そうでもないと判断するかは当人次第です。

自分のことは自分が一番よくわかっている、というかもしれません。

予想通りな部分も予想外な結果も出ると思います。

少しの手間で専門家に分析してもらい、自分自身の情報を補強してもらうと思えればそれは有意義なことではないでしょうか。



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