こだわりは要因が複雑すぎる話【ヒント:理解ではなく納得】

相手のこだわりが強すぎて話が進まない、ちっとも理解してくれないのなんで?

「納得」レベルでないとこだわりは動かせないからです。

ASDで一番もめやすい特性No.1「こだわりの強さ」

別名:融通が利かない、自己流、頑固、職人肌とも言います。

色々ある特性の中でも一番これが問題視されやすいでしょう。

「ちっとも妥協してくれず異常である」と捉える方も少なくありません。

そしてASD側にとってこだわりをどうにかしたいなんて思う方はあまりいないでしょう。

今回当事者視点からみたこだわりについて解説していこうと思います。

ほころび

これはASD当事者から見たとある意見です。
ASDに対して「絶対の正解」など存在しません。
それをお忘れなきように

目次

こだわりとは

こだわりと一言で言われてもピンと来ない方もいるのではないでしょうか。

もっとざっくり言い換えてみますと「特定の事になると絶対に譲らなくなる」状態です。

それ以外の選択肢を受け入れることができない状態ともいいます。

そしてその理由でさえも客観性・論理から離れた独自の思考が出てくるのではないでしょうか。

つまり周りから見ると独善的に見えるわけです。

当事者からすると本人にとっての当たり前のルールに近い認識でいるため、このあたりを見抜けないと溝が深まるでしょう。

無論、こだわりの程度には個人差があり、こだわる内容も人によって異なります。

こだわりに関係しそうな他特性は「興味関心の限定」「ルーチンワーク(同じ行動をとりたがる)」「想像力の欠如(他の選択肢を想像できない)」です。

こだわる理由

少しでも参考になるように分類分けしてみました。

分類分けをすること自体は可能ですが、大体混合しているケースが多いでしょう。

・常識・ルール型
・感情・執着型

常識・ルール型

いわゆる自分ルールというものです。

「本人の中では筋が通っている」とも「他人から見れば屁理屈」ともいえるかもしれません。

慣れているが故。ルーティーンに近いでしょう。ASD特性の「ルーチンワークを好む」というものです。

常識とは本人にとって当然のこと。ルールとは守って当たり前のことです。

それに違反しようとするならば、相手が誰であろうとも融通を利かせることは難しいでしょう。

例えば「作業するときは自分一人で1から10まで”全部やる”」という自分ルールを決めていたとします。
これで起こる問題はなんでしょう?
答えは「他の人の助けを受け付けない」です。
もしかしたらすごく効率が悪い方法でやっているかもしれない。
盛大な勘違いがあって間違っているかもしれない。
上記の可能性があっても固執します。そして譲るときは本人が”投げる”とき。
一度決めたことを簡単には変えないとも言えます。
何回もルールを変えたら、ルールではないからです。

感情・執着型

感情の攻略というのは大変難しいことです。

こちらの型が優勢の場合、論理っぽく言っている(論理ですらない)が本質は自分の感情(欲求)をただ通したいタイプ。

感情優勢のため、真面目に聞いているだけで「とにかく自分勝手なことを言っている」のが目立つでしょう。

ASDは不器用な類が多く「興味関心の限定」「感情より(自分の)事実を優先する傾向」等、感情面でマイナスイメージが強めな印象が強いでしょう。

興味関心の限定は執着に繋がります。

興味関心がないタイプほど、出たときの反動が強く絶対譲らないモードは梃子でも動きません。

ASDの感情はどこへ行った?と答えが「大半がこだわり(執着面)特性に行った」です。

良く言えば、すごく正直で一途です。

悪く言えば、執着が強すぎると離れられません。

感情の一番厄介なところは正論、正しさが通用しないことです。

関連するASD特性は「興味関心の限定」+「想像力の欠如」からでしょう。

対策

人間、ルール違反をしたがらないのはなぜでしょう?

ルールは守るものだから。違反そのものが怖いから。罰が嫌だから。違反した場合のその先が想像できないから。

個人的解釈ですがこだわり=自分ルールのようなものです。

そのルールを変えさせるには本人を「納得させる」必要があります。

全面否定をすれば完全に感情面での争いになります。

全面肯定をすれば本人はずっとそのままの認識で変わりません。

元あるルールは減らすより、増やす方が楽と言います。

協定を結びに行くような感覚で挑んだ方がいいでしょう。

ほころび

正直ASDに限らず難易度が高い

こだわりはなおすものでも正すものでもありません。

ASDであろうが定型であろうが同じことです。

相手を納得させるポイントは、

・感情論、精神論は避けてなるべく理詰めに
・当人より立場の高い人間(=こだわる側にとって無視できない人間)に協力を要請する
・言葉だけではなく、行動や証拠などがあった方がいい

がポイントになるでしょう。

単純に本人を納得させる言い分を持ってこれたなら良し。

上記のポイントを見て「なんで自分がそんなことをしなければならないのか」と思った方は素直に離れた方がいいでしょう。

こだわりが強いタイプに「しかたなく付き合ってあげている」は誰のためにもなりません。

避ける、離れることも一つの自衛です。

まとめ

こだわりのポイントは

・こだわりには「興味関心の限定(興味を持てるものが非常に少ない」
+「ルーチンワーク(同じ行動・方法をとりたがる)」
+「想像力の欠如(想定外を好まない)」が混ざっている
・こだわりとは正すものではない
・納得させるとはそれでも大丈夫なのだと安心させること。慣れ、経験させることが近道

こだわりはASDに限らず誰もが持っています。極論、ただの程度のお話なのです。

理解だけでは相手は動きません。「ああ、そうですか」で終わるでしょう。

納得して初めて人は動くのです。

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