興味・関心がないタイプに対して考えられる2つの理由

今回記事の対象

・ASDで興味関心がなさすぎるとはどういうことなのか気になる人。

よくASD/アスペルガー/自閉症は興味・関心が限定されているといいますよね。

ですがASDに限らず、大抵の人が物事に「興味がない」と思うこと自体は珍しくないと思います。

そこだけ聞くと、他の特性に比べて大したことがないのでは?と思ってしまうかもしれません。

興味・関心がないとはつまりどういうことだと認識しているの?

興味関心がないとは理解から遠のくことです。つまり理解するための入り口にすら立てないようなものです。

少し不思議な例えを使って説明してみます。

定型の方は人や物など認識したとき、それを”理解するための入り口”を見て入るか入らないかを選べます。

対象に興味関心を持つかどうか自由意志で選べるという意味です。

しかしASDの場合「理解するための入口とやらを”定型の人と同じように”認識できない」

「理解するための入口がすごく小さい・歪みなどで狭く感じている」ような感覚なのです。

結果的に高確率で入らず、対象・多くの人や物等をスルーしてしまう傾向があるということです。

今回はASD特性の興味関心がないことについて簡単に解説します。

目次

興味関心がない2つの理由

興味がないと一言でいうのは簡単ですが、そもそもなぜ興味がないと判断されやすいのか2つの理由を出してみました。

・意味を見出せない
・直感的に理解できない

意味を見出せない

「考えてはみたがそれに意味があるとは思えなかった」

「そのうえで究極、自分には関係がない」です。

例えば流行。

すごく流行しているものがあったとします。

それに興味が持てなかったとしましょう。

強いていうなら流行しているものの「名前と簡単な情報」だけは知っています。

「みんなで盛り上がっているのになぜ流行に乗ろうとしないの?」と普通の人は思うのかもしれません。

ただ興味がないと言っても理解されないでしょう。なので言葉を変えてとあるASDは返答しました。

「流行しているものなら【みんなの中にいる誰か】が必ず答える。ならばなぜ自分が乗る必要があるのか?」

自分で考えた結果、意味を見出せずにそこで終わってしまうのです。

ASDの正式名称は自閉症スペクトラムと言います。

自分一人の中で閉じて、論理が完結しているからこそ他人事になりやすいのです。

直感的に理解できない

よくわからなすぎて思考放棄したようなものです。当人にとって共感できなかったとも言えるかもしれません。

強いて類似するASD特性を挙げるなら「想像力が乏しい」もここに含まれるでしょう。

難しすぎる授業は眠ってしまったり、外国語なら全ての言葉が呪文に聞こえるような感覚が近いかもしれません。

興味がないとはよくわからないものだから「ないものとして処理する」ようなものです。

未知のおもちゃが目の前にあったとしましょう。

興味のあればそれが何かわからなくても近づいたり、手に取ったりすると思います。

知るために近づき、理解するためにその物に関わるのです。

ですが、興味がなければ近づきません。触りすらしません。見ようとするかすら怪しいです。

外に出て周囲に人がいるのに、争いや喧嘩などを始めてしまう状況が稀にありますよね?

争いをしている当人たちにとって周囲に人がいたとしても、

それは「直接自分たちに関わってこないならないのと同じ」「人というより背景の一部にすぎない」感覚ではないでしょうか。

興味関心のないカテゴリー

ASDといっても何に興味がないのか、興味関心の程度は人によって異なります。

大雑把にカテゴリー別に分けてみました。

分類

・人や物(動物&物系)
・学業や仕事(能力系)
・流行や行事などイベント(社会&ルール系)

人や物

人に興味がないということがどういうことか想像つきますでしょうか?

一人でいるならわかりずらいかもしれませんが、集団に入れば目立ちます。

例えば、

・テレビの有名人の顔や名前を覚えていない。テレビそのものに無関心
・学校のクラスメイトに関する情報や、クラスで流行しているものに興味がない
・他人におすすめされた作品があるが、相手が饒舌に話していた事実しか記憶に残っていない
・集団の中で一人ぼっちでいても無関心

上記を例に挙げてみましたが、集団の中でこれが発覚すればどうなるかは想像に難くありません。

学業や仕事

学業に興味がなければ理解がないので成績が上がりにくいです。

興味関心がないのにそこそこできた場合、一時的な丸暗記の可能性があります。

つまりテストが終わった瞬間「本当に忘れます」。真に理解していないのですから、記憶領域から真っ先に消されます。

月日が経ったら忘れるのは珍しくないと思うかもしれません。

大人にとっては一般常識レベル、学生時代で学んだ歴史で有名な人物や本の著者すら答えられない事態に繋がります。

仕事に興味がなければ人間関係にトラブルや仕事が長続きしないなどに繋がります。

物覚えが悪いと勘違いされがちかもしれません。

興味の幅が狭すぎて、他人から見れば全てのことに興味がない風に見えるかもしれません。

流行や行事などのイベント系

この項目はASD特性のルーチンワークを好む+臨機応変が苦手が関わります。

ASDは決まったことやルーチンワークを好むのだから行事は普通にやってくれるのではという方もいると思います。

これは個人差・・・ASD当人にとってのルーチンに対する解釈次第です。

「行事は決まっていることだからやるべきだ。決まった通りに実行する」と認識するASDもいれば、
「行事は毎日やるものではない一日だけのもの。決まった日常を乱すものであるが故に行事そのものをやりたくない」と思うASDもいるわけです。

流行やイベント系も似たようなものです。

最後に

今回は興味・関心がないことはどういうことかについて深堀りしてみました。

無論、他の理由や別の思考回路で興味・関心も幅が少ないこともあり得るでしょう。

思考開示することでなぜ無関心になりやすいのかの一つの手がかりとして参考になれば幸いです。

ASDの興味関心を引くことは中々難しいことかもしれません。

10個のものを紹介したら、0~2くらいのものを興味を出すか出さないかレベルのASDです。

代わりにASDは好みに当たった場合、反応がとてもわかりやすいです。

興味関心の攻略ヒントは「ASD当人にとってわかりやすく(心に)伝わったもの」ではないかと考えています。

難しく考えがちですが、ASDに限らず「人の好み」をピンポイントで当てることは難しいことですよね?

ASDの興味関心の幅が狭い=人の好みをピンポイントで当てるレベルとほぼ同義と捉えてもよいではないでしょうか。

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