複数人・集団作業の時最初に思考すること【ASD】

今回記事の対象

・集団作業になると何をやればいいかわからず動けなくなってしまう人
・他人が動いているのを見てとにかく焦ってしまう人

複数人で作業。集団作業。グループワーク。

言い方は色々ありますが、二人以上の作業でトラブル。ASDはほぼ通る道ではないでしょうか。

今回はASDで集団作業が苦手な方向けに向けた記事です。

ASDは集団の中にいると良くも悪くも目立ってしまう方が多いと思います。

これにより複数人、集団に苦手意識を持ちやすくなり、一人で動いた方が早いという結論に至ってしまう方も少なくないでしょう。でも一人でやったら周りがなんて言ってくるか気にしなければならないと。

自分一人でなら失敗しても自己責任。しかし集団だと他の人に迷惑がと不安に思う方もいると思います。

そんなときまず何から思考すればいいか、

結論:自分の役割を固定しましょう。

ネットや医者の方などでよく「ASDは職人や専門職になった方がいいよ」って見聞きしませんか?

もう少し言葉を噛み砕いてみましょう。

自分にできることを探す→その中でやる作業、役割を固定した方がいい、と言った方がわかりやすいのではないでしょうか。

この記事を読めば、集団作業=何もできない。思考停止という図式から脱却できます。

ではさっそく解説していきます。

目次

役割を固定

役割を固定するとは、事前に決まった作業のみを専門に行う係のことです。

集団、グループ作業になったら、まず最初に自分の役割を決めましょう。

自分で決められない場合、相方やリーダーに相談して決めてもらいます。

ASDの特性上、複数人で作業すると対人問題が発生しやすい傾向があります。

曖昧な言葉、状況が理解できない
明確な指示がないと動けない。
こだわりが強すぎて他者に合わせることができない
一人で動こうとすると周囲と不和を生んでしまう。
臨機応変な対応が苦手
指示されていないことやマニュアルに書かれていない事は判断ができない。文字通り止まってしまう。

などの原因が挙げられます。

上記の問題を解消する手段が、事前に役割分担をする。固定の役割を獲得する事です。

役割が単純作業であれば完璧です。

ASDでこれは当たり前と思うかもしれませんが、とにかくハッキリ決めた方がよいです。

できないからというより、ASDは自己完結しているからです。

自己完結しているから一人だけの作業だとわりとどうにかなるタイプです。他人が入りこむと、よくわからなくなり混乱してしまうのです。

役割の固定するメリット

・自分の作業に専念できる
・臨機応変を気にしなくてよい
・指示されないと動けない状態から脱却できる

自分の作業に専念できる

やる作業さえわかっていればASDは動きやすいです。苦手な曖昧性の解消されます。

臨機応変を気にしなくてよい

役割が決まっていない=問題発生時、誰が対応するか曖昧になってしまいます。問題発生時、平等に「全員で対応する」はASDに通じるか疑問です。

指示されないと動けない状態から脱却できる

察する力が低めのASD。何も言われないと動かない可能性が高いです。

当日それをやると「なぜ何もしないのか」と周囲のストレスが溜まるでしょう。

本人も何をやればいいか汲み取れず「なぜ誰もわかりやすく指示しないのに動けるのか」とストレスが溜まってしまいます。

どっちがいつ爆発するか時間の問題に。事前に決めればこの事態を回避しやすいです。

役割を固定するデメリット

・作業量に差が出る可能性
・不明点が出た場合の対処

作業量に差が出る可能性

全員違う作業をするため、楽な作業とそうでない作業と割れる可能性があります。平等、公平さに欠けるということです。

不明点が出た場合の対処

自分しかその作業をしていない=不明点が出た時、誰にも助けを求められません。役割を任命したからには基本的には自分の責任。つまり自己解決を暗黙の了解で義務付けられているのです。

いまいちピンとこない!という方、では具体例を出してみましょう。

具体例

2〜4人グループで学校の調理実習をやることになった。

問題:自分は「料理をすること」が苦手だ。

条件:1人だけで作業する場合、不明点が出ない限り動ける。

複数人の場合、明確に指示されないと動けない。

レシピ手順書を見ながら作業することは許可されているものとする。

解決案1

解決案1

レシピ手順の①③⑤の工程=他の人が担当。
レシピ手順の②④⑥の工程=自分担当。
という役割分担方法。
他の人が①やっている間に、自分は②の作業をやる流れ。
レシピの中で同時進行できる作業とできない作業があることを注意する必要有り。
手順①と②は同時に作業できる→○
手順③は②が終わっていないと進めない→×

解決案2

解決案2

本当で料理が苦手な場合のパターン。
「洗いもの係。適宜使い終わった調理器具や食器の洗い物をする」
「ヘルプ係。もし誰かが作業に遅れていたら、その人の指示を受けて手伝う」
「配膳係。人数分の箸や皿を並べる」
「後片付け係。ゴミ捨てや調理器具を所定の位置にもどす」
上記の役割を事前に話し合いの末、担当。
※グループの人に事前に許可を取ってからやるようにしましょう。
無断でやると「謎のこだわりで料理に参加せずに勝手に動く人」になってしまいます。

注意事項

この具体例だとグループ全員の立場が対等であることを前提にしています。
上下関係がからむ場合、上の立場の誰かに交渉or提案or相談をしなければなりません。

注意事項として解決案2は調理を担当した人としていない人の作業量に差があります

不平等でずるいと言われるかもしれません。

グループ作業において理想は「全員がスムーズに作業すること」ではないでしょうか

ですので今回はそれを優先した方法を提示しました。

ASDは適材適所の幅が非常に狭く見極めが大事です。「できる役割」を当てはめれば活躍出来ることは間違いありません。

ASDにとって最大の難関

それでも上手くいかないんだよ!という方いらっしゃると思います。

その通りです。これで全ての解決はできません。

調理実習の例で提示した解決法には共通点があります。

「事前に」役割を決めている=解決するために必要な情報は全て出ている場合

です。

自分の役割が明確にわかっていれば、7割は問題なく作業できるでしょう。

残りの3割は

「課題内容を開始直前まで伏せるタイプ」

「具体的なやり方を提示せずに解決を要求するタイプ」

に当たった場合です。

違いは解決するために必要な情報が「事前に」どれくらい出されているかです。

この3割に当たった場合、ASDは高確率で詰みます。

なぜなら、このタイプは臨機応変に対応できるかどうかを一番に要求されているからです。

速やかに努力する場所を変更、回避することをお勧めします。

決してあなたが悪いという問題ではありません。単純にASDとの相性が悪すぎるのです。

はずれくじを引いたくらいの気持ちで別の場所を探しましょう。

突然の無茶振り。

予定にないアドリブ。

臨機応変に対応。

柔軟に対応。

ASDで上記と相性が悪い方は多いのではないでしょうか。

主に就職試験のグループワーク、複数人議論、会議などが該当します。

もう一度言いますがこのタイプの場合、速やかに努力する場所を変更することをお勧めします。

まとめ

今回はグループワーク/複数人/集団作業が苦手な方に向けた対処方法についてお伝えしました。

ポイントは

・自分にできることを探す

・やること、役割を固定する

です。

この記事を読めば、少なくともこの集団作業は自分で対処できるかどうかの判断材料に役立つことができます。

是非、自分に合った役割を見つけて乗り切りましょう!

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