こんにちは。ほころびです。
前々回の記事で工場のピッキング系の仕事は向いているという話をしたと思いますが、今回はその詳細版です。
工場系の中でもピッキングは男性も女性も比率半々でできる仕事です。重たいものをずっと持っているとかないです!
ただ、なんとなく工場系に対する印象がよくなさそうなことも理解できます。
なので今回はデメリット込みで情報を出していこうと思います。
伝票・リストに記載されている商品を広い倉庫内で調達してくる作業
主に歩き回って探すので立ち仕事に入る
軽作業・立ち仕事・単純作業の部類と覚えていただければいいです!
工場(ピッキング)系の仕事は割といける
ASDは工場系に向いていると体験を元に言えます。
ASDあるある特性の困りやすい大半を解決できる仕事であると実体験したからです。
ルーチンワークが得意とか。マルチタスクがないとか。集団より完全な個人作業が得意等々。
そういう条件を綺麗にクリアしているのが工場系です。
最初は軽い気持ちで試してみたのですが、数か月続いて「わかりやすい対人ストレス」を抱えなかったので適しているなと思ったのです。
メリット・デメリット
メリット
・完全なルーチンワーク作業
・人が少ない
・ノルマ制
1つ目、ルーチンワーク。
同じ作業を繰り返しなのでマルチタスク、想定外のことが起きにくいです。なのでルーチンワークが好きな方は安定して仕事をやれます。倉庫は広く、仕事をやるときエリアごとに担当を振り分けられるので指示書に沿って広い空間を一人でグルグル回るような感じです。
2つ目、集団が苦手タイプ向け。
1つの空間で人が十何人もいると落ち着かない、集中できない、他人が怖い人には朗報と言えます。ピッキングは密になりにくい仕事です!エリアごとに人数分担するので広い空間を一人で悠々自適に作業できます。会社は人と書類だらけですが、工場は商品の物だらけです。単純作業なので頻繁に人が確認しに話かけてきたりなどはありません。
そして3つ目、成果基準は数字。
愛想や清潔感など他者が無意識に気にする”目に見えない評価”がありません。見られるのは純粋にこなした分の数字のみです。なのでなんとなく印象が悪いなどの理由で勝手に評価下げられたりはしません。人目を気にせずに安心して作業ができるというわけです。
デメリット
・他者に言いずらい
・立ち仕事で倉庫なので埃がある
・スキルを得れるとは限らない
1つ目、世間体、体裁など周りの目が気になる場合。
「工場で働いている」と言うと周りは「正社員とかではないのかな」と高確率で思われるかもしれません。
「どんな形であれ働いてお金をもらっている」という事実さえあればいいのか、「ちゃんとした会社で正社員でスーツなどきっちりした服を着て仕事はみんなと一緒にやるもの」じゃないと納得しないのかは人それぞれになります。
2つ目、デスクワークではない。
仕事の種類にもよりますが、ピッキング系は椅子に座りっぱなしの仕事ではないです。休憩時間以外立ちっぱなしの作業のため肉体労働(主に足腰)に見られるかもしれません。割と歩くのでいい運動になるとも解釈できますし、疲れる系の仕事は無理って方は別の仕事のほうがいいかもということも。
あと工場=高確率で倉庫があります。倉庫が埃一つない清潔な場所かと言われるとさすがにNOになります。そこまで汚くありませんが少しでも埃ある環境は無理って方は仕事の種類を変えてみるか工場は考え直したほうがいいかもしれません。
3つ目、単純な仕事ほどスキルアップは望めない。
工場系で働くことによって何かしらのスキルを得ることができるかどうかです。私が紹介する検品・ピッキング作業に限定するならNOになります。工場系とはフォークリフトなどでなければ大体軽作業であり・その仕事自体は未経験でも誰でもできるものだからです。
資格なしで未経験歓迎なのは利点ですが、特定のスキル何か身に着けたいと思うのであれば、週3労働、残り自習・副業ベースでメインにせずに分けたほうがいいです。
本当に工場系はいいのか?
誤解のないように言いますと「向いていると思うからその仕事をやったほうがいい」という意味ではありません。
ASD当事者が実体験をしてみた結論として、もし仕事に困ったときの選択肢の1つとして出しているだけです。
本命でなくても、一時的にお金を得るためのつなぎでもいいのです。
自分の場合が良かったからといって職場や配属先などやはり運要素が絡むことも否定できません。
仕事は向いていないが周囲の人には恵まれていると思う、又は仕事自体は向いているが環境がお世辞にもいいとは言えない等、何を優先したいかは本人次第です。
いけるというのはできるもの
いける・向いていると言うのは”仕事に詰まりすぎない・特性を鑑みてストレスをためにくいもの”という意味で個人定義しています。
個人作業が好きなタイプのASDなら普通に工場系はありだと思いますし、みんなと一緒の仕事がいいタイプのASDは「そんなの嫌だ。ダサい」と一蹴することもあり得るでしょう。
やってみないと向いているか向いていないかわからない仕事はたくさんあります。
最初の一歩を踏み出すのに時間がかかることは体感済みのため、今回の記事がそのための足掛かりになってくれれば幸いです。