こんにちは。ほころびです。
自分に向いている仕事、向いていない仕事について考えたことはあると思います。
得意不得意が露骨に結果に出やすいASD(アスペルガー)ならなおさらです。
成績優秀タイプや言語が得意なASDタイプなら、定型の人並みに誤魔化せるかもしれませんが、
もちろんそうでないタイプもいるでしょう。

筆者がそういうタイプでしたので
なので、向いている仕事向いていない仕事について体験したことがあるものを元に考えてみました。
基本的に本人にしか決められない
ASDと一言で言ってもバラバラでいろいろなタイプがいる、と言えば正直そこまでですよね?
ある程度特性・困りごとの共感はできるかもしれませんが、同じASDの中でも特定のことができるタイプとできないタイプが現れるでしょう。
なので、向いている・向いていないの”程度”に差が出ます。
それを踏まえて、向いている・向いていないの仕事について体験を元に書いて見ました。
・工場系→ASD向きと言える◎
・コンビニ系→ASD不向き確定×
・プログラミング系→やることは可能。ただ恐らく意見が割れる〇
・デザイン系→やることは可能。ただ相手の反応を見ないと判別しずらい〇
今回は明らかに結果が出た、工場系とコンビニ系について書いて行こうと思います。
ASDは工場勤務に向いている?
結論から言いますと向いています。
実際にASD当事者の筆者が一時的ではありますが某書籍系の工場勤務(ピッキング系)の経験があるからです。
仕事・作業内容をストレスを感じにくいと総合的に判断しました。
やったことがないという人にはぜひ一度くらいは体験してもいい部類に入るでしょう。


工場系に求められるのは単純作業の成果と数字
某書籍系の工場勤務したことがある、と言いましたが、工場の仕事と言っても多種多様です。
特におすすめなのは、仕分け・梱包・ピッキング系。
筆者の所感としては
・単純作業の繰り返しなので難しく感じない
・仕事エリアに十人以下確定。人がいると言っても少ないので何十人もいる集団に入るより居心地がいい
今のコロナ時期でも密ではない、空間が広い割に人が少ない環境
・残業ほぼなし。業界の中でもかなり時間厳守派
・その日のノルマ数字が達成されているかどうか、現場の上位者が定期的に確認する程度の関わりで済む
ASD(アスペルガー)にとって好条件ばかりの仕事だったというわけです。
学習したこと
工場系と聞くと、地味作業、埃だらけで清潔ではなさそうな場所…等、印象がなんとなく暗く感じて入りずらい人もいるのではないでしょうか。
時給は1000円~となかなか悪くない部類でむしろ穴場スポットと言えます。
工場=倉庫=埃がちょっとあるのは否定できませんが。
密にならない、自分の仕事に集中できる環境と捉えれば非常にいい経験になりました。
余談:確実に向いていない仕事
コンビニ関連。
当時は大学生。そして一ヶ月以内に我慢しきれず辞めました。
結論:接客に自信がない・少しでも苦手意識のあるタイプは絶対にやるべからず
あえて弁護するなら、職場自体はブラックではありませんでした。
詰んだトラブル
新人でもコンビニ内にいれば話しかけられます。お客様からすればろくに知識もない新人だろうが「店員」でしかありません。
「〇〇(商品名)ってある?どこ?」「〇〇ってここで取り扱ってる?」
新人の自分にはほぼ答えられませんでした。
「自分が知らないことを聞かれている」「聞き取り(聴覚情報)が苦手で上手く処理できない」「先輩に聞こうにもどういえばいいかわからず時間がかかって結果的に待たせてしまっている」「相手が痺れをきらして機嫌が悪くなり追加注文がくる」の悪循環。
まともな対応ができなかったというありふれた流れ。クレームが普通に一ヶ月の間に複数きました。
どうにかなる見込みが想像できなかったので辞めました。
トラブル分析
ASD観点でトラブル原因を分析するなら
・「臨機応変な対応を取れなかった」(あくまで職場での指示は品出しや掃除など接客そのものではなかったが、客に話しかけられてしまい結果的に接客)
・「人の話を聞き取る能力が一定以下で会話が不成立」(WAIS検査でいう処理速度が凹なので、つまるところ人の話を理解する(+返答する)のに異様に時間がかかるタイプ。相手は待てずによくトラブルが起きる)
などなどありますが、一言で言うなら絶望的に向いていないから違う仕事をやったほうがいいということです。
学習したこと
客と直接会ってしまうような、表に出る仕事がそもそも無理ということです。もっと言うならコンビニはマルチタスク業務ですね。専門の仕事ではありません。
ASD(アスペルガー)なら人と上手くやれなくて当然だろ!と思うかもしれませんが全く持ってその通り。
当時大学生で、ちょっとした小遣い目当てで軽く試してみたら想定以上の大ダメージを負っただけの話です。
無理と思ったら辞めて次を探す。人と対面する仕事は極力避ける。細かい業務内容を多い仕事は避ける。
言うのは楽ですが、探すのは大変です。ただ上記をクリアして一定期間以上続けられる仕事が存在するのは確かだということです。
体験してみないとわからない話
ネット調べるとASDに向いている仕事・向いていない仕事みたいなのが出てきますよね?正直さらっと見た程度で、あまり鵜吞みにしていないというか他人事で「参考にする」程度だと思います。筆者もそうです。
工場系の仕事はたまたま目についた、見つけることができたから。結果的に成功体験。
コンビニ系も当時のアルバイトとしてのちょっとした好奇心から。結果的に失敗体験。
プログラマーが向いていると聞いてプログラミングチャレンジしてみたら、知識は多少身に付いたけど方法を少し間違えると詰みやすいことを学習できたり等々。
ふわっとした認識で仕事チャレンジすると、貴重なリアル体験できますが向いていないもの引き当てるとなかなかの大惨事が起きます。
まさに当たって砕けろ戦法。砕ける前に逃げます。当たってみないと自分に向いていることが意外とわからないものです。